家庭画報の通販カタログに私共が企画制作した生前骨壺が掲載されました。

家庭画報ではこれで三回目ですが、お陰様で実績を重ねています。 骨壺の選択は既存の業者のカタログから遺族にゆだねられていることが一般的でしたが、徐々に生前から準備される方が増えてまいりました。 生前は衣食住にそれなりのこだわりや美意識をお持ちになられている方々が何故、終の棲家である骨壺に関心が寄せられないか不思議でなりませんでした。 しかし、当方が生前骨壺をメディアに発表してからは、有田の各お店でも販売コーナーに骨壺が陳列さるようになりました。IMG_3494 IMG_3496  

祈りの島 黒島教会と有田焼

長崎佐世保市の西海に浮かぶ黒島は 島民ほとんどの方がクリスチャンだそうです。 その島にはロマネスク様式建築の教会があります。 その黒島教会の祭壇に敷かれたタイルは有田焼です。 時を超え 有田焼の青 染付は 島民の方々の祈りを聴き続けてきて更に 深みを帯びてきているようです。   image   image   image もともと江戸期より鑑札持ちの由緒ある窯元だった松尾窯は、明治中期の松尾徳助の代に、 近代化の先駆けとなる石炭窯を築造して燃料の効率化や量産を図りました。 また、海外輸出を目指し、新しい製品を開発しました。それは衛生陶器やタイルなどでした。 しかし、これらは焼成が難しく、刻苦勉励しましたが、歩留まりが悪く成果は上がりませんでした。 そのような状況下で、世界遺産の一つとなる黒島の教会に納めた千枚に及ぶタイルは採算を度外視して、 漸く完納することができました。 神聖なる祈りの場の祭壇に敷かれたタイルには、窯元の祈りと信徒の祈りが織り交ぜられ沁み込んでいます。 子孫の一人として苦闘の歴史を忘れないために、或いはまた信心の真心を写すこのタイルの復刻に使命感を感じて製作したのが、この『レクイエム陶箱』です。家具職人が手掛けたウォルナット材に嵌めこみました。 ✳︎弊社社長蒲地孝典はこのタイルを作った松尾徳助の曾孫にあたります。