有田の山間にあるギャラリー花伝は、日本の心を大切に洋の文化も融合した豊かな生活スタイルをご提案。世界を魅了した明治伊万里、茶 食の美を追求し続けています。
もともと江戸期より鑑札持ちの由緒ある窯元だった松尾窯は、明治中期の松尾徳助の代に、
近代化の先駆けとなる石炭窯を築造して燃料の効率化や量産を図りました。
また、海外輸出を目指し、新しい製品を開発しました。それは衛生陶器やタイルなどでした。
しかし、これらは焼成が難しく、刻苦勉励しましたが、歩留まりが悪く成果は上がりませんでした。
そのような状況下で、世界遺産の一つとなる黒島の教会に納めた千枚に及ぶタイルは採算を度外視して、
漸く完納することができました。
神聖なる祈りの場の祭壇に敷かれたタイルには、窯元の祈りと信徒の祈りが織り交ぜられ沁み込んでいます。
子孫の一人として苦闘の歴史を忘れないために、或いはまた信心の真心を写すこのタイルの復刻に使命感を感じて製作したのが、この『レクイエム陶箱』です。家具職人が手掛けたウォルナット材に嵌めこみました。
✳︎弊社社長蒲地孝典はこのタイルを作った松尾徳助の曾孫にあたります。