家族で向かうのは 《黒島教会》です。
黒島教会の祭壇には 有田焼のタイルが敷き詰められているのですが、
当時 フランスからの三代目の
マルマン神父様が明治35年に現教会を建設される時に
有田の《松尾徳助》に依頼され
祭壇に1600枚の有田焼タイルが敷き詰められたのが、今から120年程前です。
暑い夏に 紫陽花がまだ美しく彩っていました。
ご多忙の若い神父様は 聖堂をお掃除されていたようで、
軽装ですみませんとのことでしたが
穏やかな神父様との語らいも、とても楽しく あっという間に
時間が過ぎていきます。
日本で最初に作られた有田焼タイル 《松尾徳助窯作》
特別に撮影の許可をいただいての聖堂内です
祭壇に敷き詰められた 明治初頭 日本で初めて作られた有田焼タイル
は今でも一枚も破損することなく祭壇に輝いていました。
この制作者松尾徳助の母方の曾曾孫にあたるのが
ギャラリー花伝庵主 蒲地孝典です。
実は数年前 前の神父様ご在籍の時 そのタイルを使った有田焼の復元を願っていることを伝え許可をいただいていたのですが、やっとその想いが叶えられそのご報告と オリジナルで製作した 《有田焼陶箱》を教会に置いていただくことと先祖である松尾徳助との親交があられた マルマン神父様のお墓参りが今回の目的でした。
マルマン神父様はフランス生まれですが 黒島教会の神父様となられ、
この地で眠りたいとのことで 黒島聖家族の墓地に眠っていらっしゃるのです。
黒島は島民80%がクリスチャンですが、その墓地にはクロスが掲げられた
お墓が 沢山 ありました。

教会にいらした 針尾さんという信徒の女性がとても親切にご案内いただきましたが、
「マルマン神父様は 墓地の一番下段に眠られているんですよ」とのことで
墓地で 探したら、 墓地の中ではありますが、本当に隅っこの一番下段に眠っていらしたのです。

島民から尊敬され 素晴らしい神父様は キリストに仕える身として 常にご謙虚でいらしたのでしょう。
信仰と祈りの西海の島 黒島にある 黒島教会は現在 世界遺産 九州教会群のひとつに
ノミネートされています。
先祖が 利益も考えず マルマン神父様と島の人々の祈りの場である教会の
祭壇に敷くタイルを 日本で最初のタイル制作に挑んだことは
マルマン神父様の情熱とお人柄に 心を動かしたのだろう。
と 夫の言葉に フランスと日本の男のロマンが 教会で固い絆となって
成就したことを感じながら、時代を越え 私達の娘そして2歳と産まれて4ケ月の孫と共に 感謝の祈りを捧げました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー————————-
![]() |
|
新品価格 ¥3,240から (2015/8/18 00:08時点) |
![]() |
|
新品価格 ¥3,800から (2015/8/18 00:11時点) |

