☆幻の明治伊万里

幻の明治伊万里 ―悲劇の精磁会社―

日本経済新聞社刊 蒲地孝典 著 3,360円(税込) A5判 上製 184 ページ 978-4-532-12401-4 2006年4月発売
1879年、香蘭社から独立した陶工らは大望を抱いて「精磁会社」を設立。欧米に向けて優美な意匠の伊万里洋食器を作った。10年で忽然と消滅した精磁会社の軌跡をたどるとともに明治伊万里の粋を紹介する。 <目 次> 刊行によせて 鈴田由紀夫 第1章 出逢い 1 ニューイングランドへの旅立ち 2 鹿鳴館で使われた有田焼の器 3 ニューイングランドの魅力 4 明治の輸出伊万里の再認識 第2章 輸出古伊万里について 1 栄光の古伊万里や柿右衛門 2 幕末の伊万里と豪商たち 第3章 明治の伊万里 1 パリ万国博覧会へ参加 2 明治維新から廃藩置県 3 ウィーン万国博覧会とジャポニスム 4 香蘭社の蘭マーク 5 名陶匠深海一門 第4章 悲劇の精磁会社 1 精磁会社の誕生 2 精磁会社様式とアール・ヌーヴォー 3 わが国で最初にできた本格的ディナーセット 4 製陶機械の導入 5 滅せんとして 第5章 明治の万国博覧会の伊万里を集大成 1 偉大な後継者 2 今後の有田 参考文献 年譜 明治期万国博覧会における肥前地区から出品された製品の受賞記録 深海墨之助墓碑/深海竹治墓碑 あとがき 【写真撮影】 石丸裕史氏 ー有田町 写真の石丸ー