徒然なるままに。。。

明治伊万里

今【明治】に日本人はなぜか惹かれているようです。 NHK大河ドラマ 坂の上の雲 坂本龍馬 と明治に焦点をあてた 今の時代に何かを警鐘する とてもいい番組であった。 今年で坂の上の雲も最終章ですが 明治時代の若き獅子たちの 魂が今の日本で残っているだろうかと・・・・ 私は有田に住み30年の歳月が過ぎ・・・ 【明治伊万里】研究家 &収集家 &美術商でもある主人は 若い頃から沢山の海外に渡った有田焼を里帰りさせている。 明治の陶工さん達がテレビや映画など情報が全くない時代に 自然を愛し どこまで磁器に描けるかと 挑んだ心意気が伝わる 明治伊万里が 私が住む 花伝山房に沢山あり その美意識の高さと 明治の方々の 陶魂には頭がさがる。 今の有田で ここまで素晴らしい作品はできない・・・と 言われるがなぜだろうか・・・ 高度成長と共に全てが整った現代・・・何が欠けてしまったのだろう。 その、明治の陶工さん達の魂は 海を渡ってヨーロッパをはじめ世界の 人々の心をを魅了した。 100年前のものとは思えない斬新なデザインに息ののむ作品ばかりである。 その明治伊万里をご紹介します。 明治伊万里とは・・・・伊万里 伊万里 とよく言われますが 古伊万里 も明治伊万里 も全て有田焼です。 その昔山奥にある有田で出来た有田焼は 近隣港の伊万里港からヨーロッパに向けて 船出したのです。 その荷物に 港の名前 IMARI と書いてあったことから IMARI IMARI と海外の方々が呼称したのです。 花伝庵主の頭の中は 明治伊万里のことばかり・・・ 明治時代に入魂でできた有田焼は明治政府の 政策のひとつ外貨獲得のために ヨーロッパなど 世界に海を渡っていきました。20年前から 海を渡った有田焼である明治伊万里を 蒐集していますが 今も尚続く明治伊万里焼里帰り・・・ 届けられた箱を開ける庵主の顔は まるでおもちゃを開ける 子供のようです。外国便が届いたら先ず 温かいお湯で綺麗に洗い 『長旅お疲れ様』と・・・・ 100年の年月を経て 海を渡って有田に帰ってきた 有田焼。 ヨーロッパの多くの方々を魅了したにちがいない。本当にお疲れ様でした♪ 蒲地あき子 記